西村奈緒美
東京・亀有の住宅地にある「内山菓子店」。店主の内山吉雄さん(90)は、いつも店のシャッターを1枚だけ開けて、客を待っている。
毎朝9時。店の前をほうきで掃いて、定位置のレジ前の椅子に座る。一息つきながら、思う。
あのお客さん、今日は来るだろうか――。
あれは初夏を思わせるような、よく晴れた日だった。シャッター脇の自動販売機の隣に、バッグが一つ置かれていた。
「お客さんの忘れ物だな」。見…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:518文字/全文:701文字
【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部