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是竹頼子さん(90)旧広島基町で被爆

 戦争末期、陸軍が急きょ編成した若い女性看護師らによる「看護婦生徒教育隊」。その1期生だった是竹(これたけ)頼子さん(90)はあの日、旧広島市基町の広島城北西部にある通称「西町兵舎」で同期生ら約130人と寄宿していた。

 8月6日朝は点呼で慌ただしかった。「警報が解除されました。出勤です」。午前8時すぎ、後輩を城の南にある陸軍病院本院などへ引率しようと声をかけた時、光を浴びた。平屋建ての兵舎の屋根が落ち、下敷きになった。暗闇のあちこちでうめき声が上がる。自身も額や頰が切れ、脊髄(せきずい)損傷など大けがを負いながらも、何とかはい出た。

 「早く出ないと火が」。何度も呼びかけ、声のする場所から人を引っ張り出した。そのうち城内の建物から火が上がる。何とか同僚を連れて逃げ出した。兵舎の土間には点呼のため両腕を腰に当てた格好で婦長が倒れていた。返事はなく、置いていくしかなかった。

 北部の旧戸坂村(現・広島市東区)の分院に向け太田川を歩いて渡る。顔は血だらけ。すれ違う人に「赤鬼みたい」と言われた。

 「あの朝、もう少し早く(爆心…

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