【動画】アイガモで稲を無農薬栽培 千葉・長生村で放鳥式=稲田博一撮影
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 アイガモを使った稲作を続けている長生村本郷の田んぼで11日、近くの村立高根保育所の年長児32人によるアイガモの放鳥式があった。子供らは1人1羽ずつを大事そうに抱えて運び、田植えの済んだ田んぼに放った。アイガモは生まれて21日目。稲の穂が出る7月末から8月上旬まで、雑草や虫を食べて稲を育む。

 主催したのは同村の南部アイガモ農法研究会。鈴木定会長(72)によると、同会は1998年に発足、田植えから稲刈りまでの間は除草剤や農薬を使わずに米を作っている。現在は10人で計約9ヘクタールの田んぼに全部で800羽のアイガモを放っている。

 長生地区の田んぼではここ数年、ジャンボタニシによる被害が目立っているが、アイガモ農法はこれにも強く、卵や小さな貝を積極的に食べてくれるという。

 アイガモが犬やハクビシン、タヌキなどに襲われないように田んぼの周囲は網で囲み、上部にはカラスよけの黒い糸を張っている。田んぼの一つ一つに避難小屋を作り、毎日夕方にはアイガモを小屋に集めている。手間がかかるうえに収量は少なめだというが、収穫された米は毎年、村で行われる食味コンテストで上位に入っており、評価が高い。村は、このアイガモ農法で収穫された米を、保育所や小中学校の給食のご飯として提供している。(稲田博一)