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 火山や火山防災について学び、啓発の担い手となる「御嶽山マイスター」(仮称)について検討する会議の初会合が11日、木曽町の県木曽合同庁舎であった。認定制度とし、講習会や認定試験を経て、今年度内に1期生を送り出す考えだ。会議は今後、数回開催し、マイスターに求める資質や知識、認定組織の構成、認定方法などを話し合う。

 検討会議は同日、火山研究者や地元の山小屋経営者、登山ガイド、木曽、王滝両町村、県関係者ら約20人で発足。誕生から今年で10年になる北海道壮瞥町の「洞爺湖有珠火山マイスター」(43人)の川南結さん(26)も出席し「マイスターは専門家と地元住民、観光客をつなぐ通訳だ。専門知識をかみ砕き、自分の言葉で語る必要がある」などと説明した。

 会議ではこの他、山岳ガイドなど様々な職業の人がマイスターの資格を取り、啓発に努める必要があるとの認識が示され、「1人で全能的な役割を担うのではなく、山頂付近からふもとまで、職業や経験に応じて様々なカテゴリーの専門家と位置づけてはどうか」などの意見が出た。

 一方、この日示された仮称「御嶽山マイスター」に「火山」の文字がないことについて、会議を傍聴した噴火災害被災者家族の所清和さん(55)=愛知県一宮市=は「御嶽山が活火山であることを隠そうとしているように感じる。納得できない」と話した。(松本英仁)