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 3年前は、アマチュアとして4部に相当するJFLでプレー。そこから、1年ごとにJ3、J2とキャリアを上げ、今季J1の舞台にたどり着いた。柏のDF小池龍太(21)。身長169センチの右サイドバックは、5位につける好調のチームに欠かせない存在になっている。

 小池の強みは、簡単には負けない1対1の守備だ。豊富な運動量で、攻撃のキーマンとされる相手選手を抑えてきた。

 4月22日の横浜マ戦では、リーグ屈指のドリブラー、日本代表MF斎藤学の動きを徹底マークで封じた。今月6日のセ大阪戦は、元日本代表MF柿谷曜一朗と対峙(たいじ)。柿谷が後半になると、左サイドに張らずに中へ動くようになったのは、小池の守備が良かったから。抜かれる場面もほとんどなかった。

 東京都出身。リオデジャネイロ五輪代表のMF中島翔哉(FC東京)は1歳年上のいとこで、一緒にサッカーをしてきたライバルだ。中学生からは、日本サッカー協会(JFA)が設立したJFAアカデミー福島でプロを目指した。ところが2014年、高校卒業の段階でプロからの誘いはなく、18歳で当時JFLの山口(現J2)に入った。

 プロ契約ではなく、サッカースクールのコーチをしながらの選手生活。小池は「ほかの選手は普通に仕事をしていた。仕事を終えてからの練習なのに一切、手を抜かない。自分は若いのに優遇されていたので責任感を感じた」。

 19歳でJ3、20歳でJ2を経験。チームがリーグを昇格するとともに、スタンドの観客が増え、待遇は良くなっていった。そして、たどり着いたJ1柏。そこには専用のクラブハウス、天然芝の練習グラウンドがそろう。「JFAアカデミーの時に東日本大震災で被災したが、サッカーをやらせてもらえる環境を作ってくれた。今もプレーできるのは周りの方々のおかげ」

 次の目標は、日本代表入りだ。山口に加入して最初の試合後のテレビインタビューで18歳ながら「将来、日本代表に入ります」と宣言した。「誰も本気に思わなかったかもしれない。でも、自分の目標はうちに秘めておくものではない」。公言し、努力を欠かさない。

 昨季はJ2で全42試合に出場し、今季はJ1で7試合連続で先発中だ。トップクラスの選手を抑えることで成長を感じているが、小池はいう。「世界にはもっと良い選手がいる。高みを目指さないといけない」(河野正樹

小池のシーズン別成績

(左からリーグ、所属、試合、得点)

2014 JFL 山口 17 0

2015 J3 山口 30 1

2016 J2 山口 42 3

2017 J1 柏 8 0