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 トヨタ自動車系の車部品メーカー、豊田鉄工が今年度、農業事業に参入する。トヨタ生産方式を採り入れた無駄のない野菜工場で、サラダ用のベビーリーフを栽培。愛知県内の百貨店やレストランに出荷する。

 本社のある愛知県豊田市に野菜工場を新設し、屋内で水耕栽培を手がける。LED(発光ダイオード)の光を使って水菜やルッコラ、チコリーなど10種類ほどの葉物を生産し、これを取り混ぜたベビーリーフ(1パック30グラム)を出荷する。無農薬で栄養分が多いものを作れるめどがたち、年間約8万パックの出荷先を確保した。宝田和彦社長は「豊田市内の地産地消を進めて社会に貢献したい。休耕地の活用も検討する」と話す。

 運営はトヨタ生産方式を導入し、効率化に努める。従業員が種まきや収穫、パック詰めで動く範囲を最短ルートに設定。販売先に聞き取りして収穫時の需要を予測し、必要な分量だけ種をまく。ベビーリーフは種まきから15~20日ほどで収穫できるため、需要を読みやすいという。投資額や売り上げ目標は非公表だが、2020年ごろの黒字化をめざす。(初見翔)