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 京都大iPS細胞研究所(CiRA、山中伸弥所長)は22日、完成した新研究棟を公開した。臨床研究用のiPS細胞を作製・培養する体制を拡充し、再生医療の応用に向けて研究を加速させたい考えだ。

 新設された第3研究棟は地上5階地下2階。総工費35億円。本館とつながっている。

 1、2階には外部と遮断された環境で臨床研究用のiPS細胞の作製や培養が可能な「細胞調製施設」が入る。本館にもあるが、最新設備を入れて規模も拡充し、CiRAが重点事業と位置づけ、iPS細胞を事前に作って備蓄する「iPS細胞ストック事業」を進める。

 研究室間の壁や仕切りを取り払い、大きな部屋に実験器具などを配置した「オープンラボ」や動物実験施設、培養室なども備える。

 山中所長は「iPS細胞の医療応用を強力に推進していく。20年後、30年後につながるような新たな基礎研究をここから発信し、研究が循環する場にしたい」と話した。(西川迅)