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 北朝鮮は22日、新型の弾道ミサイル「北極星2」(米韓の呼称はKN15)の試射に再び成功したと発表した。試射を視察した金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長は、北極星2の実戦配備と量産化を指示した。脅威はどれほど深刻なのか。多種類のミサイルを開発するのはなぜか。戦略的な意図は読み取れるが、実際の運用には難点も浮かぶ。

 北朝鮮は21日夕、西部の平安南道(ピョンアンナムド)・北倉(プクチャン)付近から東方向に弾道ミサイル1発を発射。高度約560キロまで上がって約500キロ飛行し、日本海に落下した。これが北極星2とみられる。

 韓国政府によれば、金正恩政権が発射した弾道ミサイルは21日までに計52発に上る。種類は、液体燃料を使った短距離のスカッドや中距離のノドン(射程1300キロ)、ムスダン(同3千キロ以上)、中長距離の火星12(同4500~5千キロ)、機動性のより高い固体燃料による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や北極星2など様々だ。

 軍事関係筋によれば、北朝鮮軍の戦略思想は「全地域の同時制圧」。戦略物資に乏しく、戦力で米韓に圧倒的に劣るため、短期決戦を目指す。同筋は「ソウルや釜山、在日米軍基地や米本土を同時に攻撃したいから、ミサイルの射程も伸ばしてきた」と語る。

 ただ、ミサイル開発は多額の資金を必要とする。北朝鮮は通常兵器の更新をほぼ諦め、大量破壊兵器やソウルを標的にする長距離砲などに絞って開発してきた。韓国国防省によれば、北朝鮮の2013年の国防費は約100億ドル(約1兆1千億円)で、国民総所得(GNI)の3分の1に上るという。

 韓国国防省報道官は22日の記者会見で、北極星2の射程はグアムに届かないとの見方を示した。同省は射程2500キロ程度とみている。朝鮮中央通信が22日、「ハワイとアラスカが射程内」と主張した中長距離弾道ミサイル「火星12」は液体燃料を使う。軍事関係筋は「戦時を考えれば、燃料注入を省略できる固体燃料方式で全て開発したいはず。技術や経済的な制約があるのだろう」と語る。

 朝鮮中央通信によれば、正恩氏…

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