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個別判断の国で:2

 認知症の人も、免許当局の個別判断で認められれば運転を続けられるオーストラリア。南東部のビクトリア州では、「ビクロード」が免許行政を担う。「ビクロード」は一般的に、医師の意見書と作業療法士(OT)の運転評価を踏まえて運転の可否を判断する。

 ビクロードに運転評価の意見書を出せる「認定OT」は、認知症がどう運転に影響するかは人によって様々だと話す。運転可否の判断は難しくないのだろうか。

認定OT「特に難しくない」

 免許継続のため、「認定OT」の運転評価が必要となるのは、認知症の人だけではない。体が不自由な人や、頭をけがした人、脳卒中を起こした人なども、認定OTの運転評価を受ける。その前段階として、こうした人たちにもビクロードへの届け出義務が課されている。

 認知症がある人の運転評価は、他の病気や障害がある人と比べて難しいのだろうか。メルボルン郊外のスウィンバーン工科大学で運転評価を研究するロビン・ラブルさんは、「『認知症だから難しい』ということはないですね」と話した。

 認定OTでもあるラブルさんは、経験も踏まえてこう言った。「どの病気や障害でも、ひとりひとり違って、いろいろな状態の人がいます」。そして、続けた。「OTは病気というより、『機能』をみているんです。つまり、その人はどんなことを、どの程度できるのか、ということですね」

 ただ、認知症は進行する性質がある。従って、「運転可」の意見書を書くときは、12カ月後か6カ月後に再チェックする必要性に触れる。

 さらに、距離制限のある限定免許をOT側から提案することも一般的だという。「とはいえ、付けた制限を守れなければ意味がありません。慣れた近場の道に限れば安全だという人が、『毎週、離れた都会の街まで運転したい』と言うなら、私は限定免許ではなく免許停止という意見書を書くでしょう」。

 そのドライバーの運転能力と、…

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