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 学校法人「加計学園」(岡山市)が今治市に岡山理科大獣医学部を新設する計画をめぐり、中村時広知事は24日の定例会見で言及した。「正直にすべてがオープンになればいいんじゃないか。県では全部オープンにしている」と述べ、国にこれまでの経緯を公開するよう要望した。

 加計学園が今治市に獣医学部新設の意向を示したことを受け、県と今治市は2007年以降、構造改革特区に15回にわたって獣医学部の新設を提案。しかし認められず、県は一時、サッカー場建設を市に提案したこともあった。15年6月に国家戦略特区に提案し、16年1月に指定された。

 中村知事は国家戦略特区に提案した経緯について、「13~15年度に、内閣府主催で特区を説明する四国ブロック会議があり、担当者が出席した。15年春には当時の担当課長が新任あいさつで内閣府を訪れた際に、『構造改革特区と国家戦略特区の窓口が一本化する。二つの制度が一体化した窓口に提案してはどうか』と助言を受けた」と説明した。

 そのうえで、「優遇とかそういうものでなく、15回にわたって申請してきた思いが伝わったのではないか」と強調。内閣府から「こういう形で出せば通る」というような具体的な助言の有無については「ない」と否定した。

 中村知事は「うちの姿勢は加計学園であろうがほかであろうが、とにかく獣医学部が来ていただければ、もうそれはうれしい話」と強調。西日本に獣医師養成機関が少ないことから「ニーズはある」とも述べた。国での議論については「分からない」とした。(前田智、堀江麻友)