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 蚕を供養するために建てたとされる蚕霊塔。一般にはほとんど存在が知られていないこの石碑について、豊田市の博物館「近代の産業とくらし発見館」が調べたところ、市内に少なくとも8カ所あることが分かった。車の街として発展する前、隆盛を極めた養蚕業をしのばせる遺構で、同館は1、2年ほど調査を続け、企画展で発表することにしている。

 同館(喜多町4丁目)は、7月2日まで企画展「養蚕がさかんだった頃」を開催しており、その一環で蚕霊塔についても調べた。小西恭子学芸員によると、2カ所は把握していたが、旭、小原地区の6カ所で新たに見つかった。同市笹戸町の宇井儀一さん(77)からの情報だった。

 6カ所の石碑の高さは1・3メートル~2メートル。「蚕霊大神」「蠶(蚕)霊神」「蚕霊供養」「養蚕大祖神」と刻まれていた。1897(明治30)年から1936(昭和11)年にかけて建てられたとされる。多くは集落の外れ。明治~大正期は自然石だが、昭和11年の碑は石板だった。蚕霊は「こだま」、または「さんれい」と読むという。

 宇井さんが小中学校の教員だっ…

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