拡大する写真・図版 「ふみもと子供将棋教室」で将棋を指す子どもたち=愛知県瀬戸市

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 中学生棋士、藤井聡太四段(14)=愛知県瀬戸市=の活躍で、「藤井効果」が広がっている。将棋を始める子どもが増え、藤井四段にちなんだおもちゃは品薄状態が続く。インターネットテレビの視聴数にも貢献しているという。

藤井四段の教室、規模3倍に

 パチッ、パチ。愛知県瀬戸市の「ふみもと子供将棋教室」に、駒を打つ音が響く。「最年少プロ棋士 藤井聡太 おめでとう」という筆書きが壁に飾られた一軒家の6畳二間で、正座した小学生ら18人が将棋を指していた。「こっちなら飛車が生きたよ」「あぁ失敗した」。対局後はそんな声も聞こえてきた。藤井四段も5歳から小学4年の途中まで、この教室に通った。

 「最初から孤高の強さがあった」。主宰する日本将棋連盟瀬戸支部長の文本力雄さん(62)はふり返る。幼稚園年長で小学6年生に勝ち、小学生になると多くの大会で優勝した。

 文本さんは「ほとんど教えていない。彼の生まれながらの力です」と話す。指し方をまとめた約480ページの定跡本は約1年で暗記したという。藤井四段が通っていたころ、将棋教室の生徒は15人だったが、今年に入って増え始め、現在は45人になった。「聡太のおかげです」と文本さん。

 日本将棋連盟によると、将棋を始める子どもが増えつつある。首都圏の「子供将棋スクール」の会員(小学6年まで)は昨年4月で366人だったが、1年で502人に増えた。関西本部の教室の入会者も昨年よりも増えたという。

 関西本部では6月に藤井四段の揮毫(きごう)が入った扇子を販売する。担当者は「ファンの要望が多い。四段で作るのは異例」と話す。これまでは、「名人」「竜王」などのタイトルを獲得した棋士の扇子が作られたという。

おもちゃに脚光

 藤井四段にちなんだ商品なども注目されている。

 スイス製の木製立体パズル「キュボロ」(キュボロ社)は、藤井四段が幼少時に遊んだおもちゃ。1月にテレビ番組で紹介されると注文が一気に増えたという。玩具輸入代理店「アトリエ ニキティキ」(東京都武蔵野市)では、国内の注文数が1月から急増。キュボロ社の生産量は同月からの4カ月で昨年1年間分を超えた。現在は予約しても商品が届くには半年以上かかるという。

 キュボロは、溝や穴が彫られた…

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