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 安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊の存在を明記する意向を示したことをめぐり、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長(62)が「ありがたい」と歓迎した発言が、波紋を広げている。国会では野党から、政治的行為を制限される自衛官として不適切などとする批判が続出。首相官邸の信任が厚いとされる河野氏だけに、政権は沈静化を急ぐ。

 25日の衆院憲法審査会。民進の辻元清美氏は「『憲法改正に賛成する』と受けとられる発言だ」と述べ、共産の赤嶺政賢氏は「あからさまに首相発言に賛意を示したものだ」。同日の参院外交防衛委員会でも「文民統制にも反する。罷免(ひめん)すべきだ」(共産の井上哲士氏)との声が出た。

 稲田朋美防衛相は同委で「個人の見解を述べた場合、憲法99条との関係では問題がない」と説明。発言は99条で規定する公務員の憲法尊重擁護義務に矛盾しないとの認識を示した。

 今回の発言は23日、日本外国特派員協会での講演で飛び出した。首相が自衛隊の存在を憲法に明記する改正に言及したことについて問われ、河野氏は「憲法という非常に高度な政治問題なので、統幕長という立場から申し上げるのは適当でない」と語ったうえで、「一自衛官として申し上げるなら、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば非常にありがたいと思う」と考えを述べた。

 憲法99条に加え、自衛隊員は自衛隊法61条で政治的行為を制限されている。自衛隊法施行令は86条で「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し、反対すること」と明記。こうした点との関係で、批判の対象になっている。

 河野氏は25日の記者会見で「…

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