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 脇役でありながら、大きな存在感を放つ。映画「花戦(はないく)さ」は、戦国時代の華道家、池坊専好(せんこう、野村萬斎)が主人公だが、専好の同志として登場する千利休の盛衰の物語ともよめる。利休を演じたのが佐藤浩市(56)だ。

 映画は、織田信長と豊臣秀吉に仕えた利休を政商ではなく素朴な茶の道の人として描く。それは篠原哲雄監督との一致した人物像だった。市井の人と交わり、敷居を低くすることに努めながら茶を伝える姿を体現した。

 父の三國連太郎も映画「利休」(1989年)で、利休役をした。日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞も受賞している。同じ役を素直に引き受けられたのは、父の作品を見ていないから。もし目にしていたら、まったく別の利休をつくろうと力んだだろう。「あまのじゃくなので」と父親への思いを口にした。

 偶然だったが、三國を指導した同じ先生に茶の手ほどきを受けた。「利休さんを“丸く”やりたい」。そう伝えると、同じことを三國も言っていたと教えられた。「悔しさの半面、うれしい部分もありましたけどね」

 「花戦さ」の利休は、物語が進むにつれて権力者に追い詰められていく。一人静かに茶室にこもる姿に、すさまじい緊張感が漂っていた。利休が何を思い詰め、また地位を築くなかで何を忘れていったのか。「はっきりと言わず、感じていただけるよう匂いにしたつもりです」と語る。

 記者会見で「自身を花にたとえ…

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