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 昨年の米大統領選で敗れた民主党候補のクリントン元国務長官が26日、母校のウェルズリー大学(マサチューセッツ州)の卒業式で演説を行い、「ロシア疑惑」で追及されるトランプ大統領について、ニクソン大統領の辞任につながった1970年代のウォーターゲート事件と重ねる形で弾劾(だんがい)の可能性を示唆した。

 クリントン氏は自身が卒業した69年当時を振り返り、ニクソン氏が当選した前年の大統領選の結果に「我々は怒り狂っていた」と回想。「彼は自身を捜査する人物をクビにした後、司法妨害で弾劾に直面し、不名誉のうちに辞任した」と、ウォーターゲート事件の経緯を語った。

 トランプ氏も、ロシアとの関係で側近を捜査していたコミー連邦捜査局(FBI)長官を突然解任している。さらに「権力にある人が独自の事実を作りだし、疑問を唱える人を攻撃する。これは自由な社会の終わりの始まりだ」とトランプ氏を批判した。トランプ政権の予算案についても「弱者に対して、考えられないぐらい残酷だ」とも批判した。大統領弾劾の可能性に触れる発言に、学生らからは喝采が挙がったという。(ワシントン=香取啓介)