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 6月は、小学生向けの「無料テスト」が花盛りとなる。中学受験対策をする学習塾が、夏季講習シーズンを前に、それぞれの魅力をアピールして入塾につなげる狙いがあり、年々規模が広がっている。受ける側も塾のレベルや雰囲気を「お試し」で知る機会として、注目を集めている。

 リビングで「映画見るぞ」と父が誘う。男児は「勉強が終わったら」と自室に向かう。母が「あのテスト」を受けて以来、息子は変わった、とほほえむ。

 学習塾大手の「四谷大塚」が4日に実施する「全国統一小学生テスト」のCMの一場面だ。2007年に始め、昨年11月の前回は47都道府県の約2200会場で小学1~6年生の約14万人が受験した。20回目の今回はそれ以上を見込む。

 自校の校舎だけでなく、会場として協力する塾が全国にあり、「民間による日本最大の小学生テスト」と位置づける。成績優秀者を東京の「決勝大会」に招待する企画もある。

 四谷大塚を運営する「ナガセ」(東京都武蔵野市)は、無料で実施する狙いを「受講生集め」「全国の優秀な子供たちの発掘」と説明する。協力する塾にとっても、自分の塾の宣伝につながる利点があるとし、担当者は「受験者の一定数が入塾する。将来的には50万人、100万人が受けるテストにしたい。それが四谷大塚のブランド力の向上につながる」と意気込む。

 4日に受ける予定の兵庫県内の6年生の女子は「中学受験をめざしている。学校のテストよりも難しいので、自分の力がどのくらいかを知りたい」。また、5年生の息子が受けるという奈良県内の女性は「目的は実力試し。無料なので、受けてもいいと思った」と話す。

各塾、特色をPR

 学習塾に入るときも、無料の「入塾テスト」を受けるケースは多いが、これとは別に、多くの塾が「無料テスト」を実施している。当日は保護者向けの「説明会」を開き、後日に結果を分析した成績表とセットで答案を返却することが多く、塾や中学受験を意識し始めた家庭に自分の塾をアピールする。

 関西の難関中学受験で実績のある「浜学園」(兵庫県西宮市)は17日と18日、1~5年生の「塾生以外」を対象に「オープンテスト」を実施する。関東と東海に展開するグループ会社も含めると約50会場で、参加は約2千人を見込む。

 経営企画室渉外チームの山田晃一担当課長(57)は「『入塾テスト』はすでに浜学園に関心があるか、入るつもりの人が来る。無料テストとして打ち出すことで、多くの人に興味を持ってもらいたい」と話す。テストの中身や塾での指導について解説する保護者向け説明会や、テスト結果をもとに講師から学習アドバイスを受ける企画もある。

 「日能研」(横浜市)は11日…

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