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 相撲が嫌で仕方なかった少年が、入門から12年、大願を果たした。「昔の自分がこの状況を知ったら、ひっくり返りますね」と彫りの深い顔の目を細める。たたき上げの新大関の誕生だ。

 茨城県土浦市で育った。中学の野球部では控え。180センチ、120キロ、足のサイズ32センチの大きな体だけが目立った。「勉強嫌いで塾に行ったら成績が下がった」と父栄二さん。進路に困り、担任に勧められたのが角界だった。

 当初は「絶対イヤ」と断固拒否。栄二さんに連れて行かれた鳴戸部屋で、師匠の故・元横綱隆の里に説き伏せられて入門した後も、逃げ出しては周囲を困らせた。自転車を6時間も実家まで走らせたり、赤信号で車が止まった隙に飛び出したり。脱走劇は7度に及んだ。

 「甘ちゃん」から変わるのは2…

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