拡大する写真・図版 京都市中心部にある町家=2010年、京都市下京区

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 女性下着大手のワコールホールディングス(京都市)は30日、宿泊施設の運営事業に参入すると発表した。来春から京都市内の町家を改装して提供し、観光客らの施設不足に対応する。5年ほどかけて約50軒の運営をめざす。

 事業子会社のワコールが、町家や古民家の所有者から建物を借りて改装する。外観は生かしつつ、内装は和風ながら現代アートも採り入れる。宿泊料のもうけの一部を建物の所有者に家賃として払う仕組みだ。町歩きや文化体験の講座、イベントなども検討中で、いずれは京都市外にも広げたいという。

 京都市の町家は、所有者の高齢化で建物の老朽化や空き家の増加が問題となっている。市によると、市内の外国人宿泊者数は2020年には440万人に膨らむ見込みで、宿泊施設の不足が課題だ。ワコールは下着以外にも事業分野を広げており、今回は地元企業としても地域に貢献する考えだ。(金本有加)