[PR]

 労働組合の中央組織・連合の神津里季生(こうづりきお)会長(61)が、任期満了となる10月で退任する意向を固めた。後任は事務局長の逢見(おうみ)直人氏(63)を軸に調整し、10月の定期大会で正式に決める。連合会長は2期4年務めるのが慣例で、1期2年での退任は初めてとなる。

 関係者によると、神津氏は新執行部の体制を検討する「役員推薦委員会」に対し、すでに辞意を伝えた。「底上げ」を目指した春闘交渉などを通じ、賃上げや格差是正に道筋がついたとみて執行部の刷新を図る。

 神津氏は新日本製鉄(現新日鉄住金)の労組出身。鉄鋼や造船重機などの労組でつくる産業別組織「基幹労連」の中央執行委員長、連合事務局長などを経て、2015年10月から現職。昨年9月に発足した政府の「働き方改革実現会議」に労働側の代表として参加し、残業時間の罰則付き上限規制の導入に向けた労使協議にあたった。

 逢見氏は、繊維や流通などの労組でつくる国内最大の産業別組織「UAゼンセン」の会長などを経て、15年10月から連合事務局長。

 連合は、傘下の産業別組織の意向を踏まえ、8月末までに役員推薦委員会で後任人事を詰める。逢見氏の後任の事務局長には、自動車メーカーなどの労組でつくる自動車総連の相原康伸会長(57、トヨタ自動車労組出身)を充てる方向で調整している。