[PR]

 菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が日米安保条約の適用下では北方四島返還は難しいとの認識を示したことについて、「両首脳間で建設的な議論が行われると考えており、一つひとつの発言に答えることは控えたい」と述べ、静観する構えを見せた。

 岸田文雄外相は同日午前の記者会見で、「メディアを通じた発言にコメントは差し控える」と述べつつ、「帰属の問題を解決して平和条約を締結するという一貫した方針にもとづき、粘り強く交渉を進める」と語り、日本政府の立場に変わりはないと強調した。

 プーチン氏は1日、北方四島について「日本の主権下に入れば、これらの島に米軍の基地が置かれる可能性がある」と懸念を表明した。

 発言の意図について、ある政府関係者は「ロシアは北方領土での米軍のミサイル配備を強く懸念している」と分析する一方、「今は日ロ間で共同経済活動の交渉が本格化する時期」とも指摘。政府内では、ロシア側の揺さぶりとの見方も出ている。(笹川翔平)

こんなニュースも