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 栃木県那須町で登山講習中の高校生ら8人が亡くなった雪崩事故で、死亡した生徒の班を引率した責任教諭(48)は何度か途中で引き返そうとしたものの、最終的には計画外のルートを進む判断をして雪崩に遭ったと説明していることが分かった。「雪の状態や斜面の角度から大丈夫だろうと考えたが、状況判断が甘かった」と話しているという。3日にあった県教委の検証委員会で、こうした内容が報告された。

 事故は3月27日、県高校体育連盟登山専門部が開いた登山講習会で起きた。検証委の調査によると、当日は悪天候のため3人の責任教諭が登山の中止を決め、雪中を進むラッセル訓練に変更。責任教諭の1人は大田原高校の生徒の1班を、別の引率教諭(死亡)と2人で担当した。ゲレンデから樹林帯を抜けたところでいったん訓練を止めた。だが「もう少し上に行きたい」という生徒の希望があり、この責任教諭が計画にはない大岩を目指すルートを選んだ。

 責任教諭は角度が急になる斜面の手前で生徒らに「もう終わりにしよう」と伝えたが、「さらに進みたい」と言われたといい、岩の近くまで行って帰ると判断。再び進み始めて雪崩に遭った。責任教諭は「もっと多くの方々に判断を仰いでいればよかった」と話しているという。

 検証委は今月中に中間報告をまとめ、9月までに再発防止の提言を行う。