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 モヤシの値段が安すぎるとして生産者団体が取引先のスーパーなどに値上げを求めている。原料が高騰する一方、商品価格が上がらず、10年足らずで100社以上が廃業。「このままでは食卓から消えてしまう」と訴える。家計の味方はどうなってしまうのか。

 4月下旬、東京都北区のスーパー。特売で1袋(200グラム)15円のモヤシが売り出され、多くの人が買い求めた。近所の主婦(37)は「毎日のように色々な料理に使うので安いのはありがたい」。生産者が値上げを求めていることは知らず「利益は出ていると思っていた」と話した。

 「モヤシ部門は赤字。企業努力も限界です」。1日約20万袋を生産する旭物産=水戸市=の林正二社長(63)はため息をつく。7年前に作った工場は機械化を推し進めた。大量に使う水の質を向上させ、食品安全の国際認証も取得。だが値段には反映されず「こだわっても消費者には『モヤシはモヤシ』と見られてしまう」。

 林社長が理事長を務める「工業組合もやし生産者協会」によると、2009年に230社以上あった生産者は100社以上が廃業。協会は3月、値上げを求める声明文を取引先のスーパーなどの団体に送った。

 苦境の大きな要因は、国内消費量の大半を占める緑豆モヤシの原料の高騰だ。輸入元の中国ではより収益性の高い穀物への転作が進んで減産傾向。降雨による品質悪化も追い打ちをかけ、価格は05年の3倍近くになっている。

 一方、モヤシの平均小売価格(東京都区部)は同年から1割ほど下落し、今年4月時点で1袋(200グラム)30円。林社長は小売価格40円前後(納品価格25~30円)が適正だと訴える。

 モヤシ単独では赤字で、付加価…

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