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 ビルの建て替えが相次ぐ名古屋市中心部の伏見地区が、和風でモダンな街並みに変わりつつある。建築家の隈研吾(くまけんご)氏が設計した新しい御園座の建物に触発され、近くの開発案件も調和を意識しているためだ。

 名古屋市中区の伏見通沿い。白川公園の斜め向かいにある新築オフィスビルが異彩を放っている。地上7階建て、ガラスにニュージーランドの木材「ラジアタパイン」の板を組み合わせた和モダンな建物。7月に開業する碧海(へきかい)信用金庫(愛知県安城市)の御園支店だ。

 設計した隈氏は日本を代表する建築家。サントリー美術館を手がけ、2020年東京五輪の主会場となる新国立競技場の設計を統括することで知られる。

 隈氏は当初、近くにある御園座の再開発後のビルの設計を頼まれた。かつての御園座は解体され、年内にマンションを併設した地上40階建ての「グランドメゾン御園座タワー」に生まれ変わる。劇場は低層階に入り、外観は格子模様の「なまこ壁」のデザインを残した。「なまこ壁は江戸時代から街並みをつくってきた重要な要素だ」。歴史を重んじつつ、デザインを現代風に昇華させた。

 隈氏が御園座を設計するのを知った碧海信金は、この地で店舗の新設を検討していた。担当者は「同じ地域で親和性を意識し、デザインを頼んだ」。隈氏も「御園座と一緒に手がければ建築の発信力が倍加する」と引き受け、御園座と同様に「格子」を目立たせた。

 建築批評家の五十嵐太郎・東北大大学院教授は「御園座はタワー低層に昔のデザインを残し、東京・丸の内の再開発ビルでよく見る形だ。飛び抜けた冒険はしていないが、デザイン性があって安定している。碧海信金は建物の表面に特徴を与えている。隈さんらしい建築」とみる。

■「隈建築」の影響受ける建…

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