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DMG森精機 森雅彦社長に聞く

 日本経済の問題は、賃金の伸びが不確実なので、みんなが前向きにお金を使う状況になっていないことです。会社も個人も現金をため込み、運用や投資にお金が回っていない。ものすごく堅く、小さくまとまっています。

 その一因は、いまが「人生70年」から「人生100年」の時代に移行する端境期で、みんなが身構えているからだと思います。

 いま生まれてくる子供たちは100歳まで生きる。30歳ぐらいまで学校教育や職業訓練を受けて、80歳まで50年間、働くようになれば、多様な世代が働く「年齢のダイバーシティー」が重要になってきます。

 当社の定年はまだ60歳ですが、65歳までは本人の健康状態とやる気をみながら1年ごとに契約を更改しています。特定のスキルを持つなど余人をもって代えがたい人には、70歳まで働いてもらいます。その上限は今後、健康状態をみながら徐々に引き上げていくことになるでしょう。

 中途採用にも積極的です。新規採用のうち3分の1はよそのカルチャーが入ってくる、というのがよいと思います。

 今年は労働時間を短縮する目標をつくり、残業代が減った分はボーナスで埋め合わせる取り組みを進めています。年収を維持、もしくは若干上げつつ、労働時間を減らす微妙なバランスです。生産性の合格ラインに届くにはもう少し努力が必要で、ITで事務の効率を徹底的に上げなければいけません。(聞き手・竹山栄太郎)

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