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住友ゴム 池田育嗣社長に聞く

 5月初め、米国の販売子会社の報告を聞くために出張しました。自動車用品の小売店をのぞきましたが、タイヤの交換に大勢のドライバーが来ていて、1日数百本のタイヤが売れていました。特にSUV(スポーツ用多目的車)が人気で、利益率の高い大型のタイヤが売れています。米国景気の力強さを実感しました。

 気がかりなのは、トランプ米大統領の経済政策です。米国向けは主にタイから輸出していますが、仮に関税を上げる政策が導入されれば、非常にダメージが大きい。NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉次第で、自動車メーカーに影響が出るような事態になれば、我々に波及するおそれもあります。トランプ氏が極端な保護貿易主義をとるかどうか、まだ先が読めないのが懸念材料です。

 輸出による円高の影響を防ぐために、トランプ氏の大統領就任前から米国での生産を増やしてきました。2015年に米グッドイヤー社との資本業務提携を解消したため、自前の生産や販売力を強化する狙いもあります。19年までに米国向けの現地生産比率を20%に伸ばし、その後もさらに高める計画です。

 今後は米国だけでなく、中国や新興国など、2桁増の伸びが期待できる地域で販売を伸ばしていきます。一方で、国内市場は縮小ぎみで競争は激しい。燃費性能や環境にやさしいタイヤといった付加価値の高い商品に注力しています。(聞き手・神山純一)

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