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個別判断の国で:3

 「認知症と運転」について取材するために訪れたオーストラリア南東部のビクトリア州。認知症の人の運転の可否を判断する専門職に、ぜひとも聞いてみたいことがあった。

 「『運転を認める意見書を書いた人が事故を起こしたら、意見書を書いた自分が責任を問われるのではないか』という懸念はありますか」

「懸念」「やや懸念」、日本で8割

 実は、日本で「認知症と運転」を取材する中で、認知症の診断に関わる医師から責任問題に対する不安をたびたび耳にしていた。

 朝日新聞は昨年12月~今年1月に認知症診療の拠点となる全国の認知症疾患医療センターへのアンケートを実施。73機関から回答を得た。その回答でも、認知症ではないと診断した人が事故を起こした場合など、診断の責任を問われる可能性について「懸念」「やや懸念」が8割に上った。

 日本でも、ビクトリア州でも、運転の可否を最終的に決めるのは免許当局だが、日本では医師の診断をもとに決めている。ビクトリア州では、医師の医学的な意見書と、路上での実車を含む運転評価を実施した作業療法士(OT)の意見書などをもとに決める。ビクトリア州で、直接的に「運転」をみるのはOTの業務だ。

作業療法士に不安は

 そこで、認知症のドライバーの運転評価にあたるOTに、「責任問題への不安」を聞いた。

 「ありません」「専門職として…

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