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 秋田県小坂町は、町の看板となるマスコットキャラクターを決める「総選挙」に出した候補7体をすべて撤回することにした。今年度中に新たなデザインを公募する。選挙で子ども以外の投票が低調だったのは、7体の「ゆるくなさ」も一因とみている。

 5日夜、観光PRなどに使うマスコットを選ぶ第3回検討会議が役場で開かれた。メンバーは細越満町長や教育関係者、観光業者ら8人。細越町長が「デザインを白紙に戻して町内外から公募したい」と提案し、他のメンバーも同意した。今年1月、3月の会議でも「公募してほしい」との声が出ていた。

 候補だった7体が参加した「KSK こさかまち マスコット・キャラクター選抜総選挙」は、昨年11月10~30日に行われた。

 町には独自のマスコットがない。そこで、地元出身のデザイナーに頼み、町にあった小坂鉱山にちなんで、ドイツの鉱山技師や鉱山の妖精、明治の貴婦人などをモチーフにした7体を描いてもらった。

 7体を紹介した投票用紙を町の広報誌に折り込んで戸別配布し、投票を呼びかけた。小中学校の児童・生徒全員(約240人)にも投票を頼んだ。

 約3週間の選挙期間中、小中学生は9割以上が投票したが、戸別投票は2035世帯のうち87世帯(4・3%)にとどまった。投票用紙には「選びたいものがない」などと書かれ、検討会議では「いろいろ盛り込み過ぎてわかりにくい」とケチがついた。

 町観光産業課は「あまりシンプルなデザインにして、どこかのゆるキャラに似てはまずいと考えた」と釈明。公募に変えても、「ほかのどれとも似ていないマスコットを選びたい」と、ゆるさだけでは選ばない考えを強調した。(村山恵二)