神田明美
アフリカ北部のモロッコで、約30万年前のものとみられる初期の現生人類ホモ・サピエンスの骨を、独マックス・プランク進化人類学研究所などの研究チームが発見した。ホモ・サピエンスは、約20万年前にアフリカ東部で出現したと考えられていたが、その前からアフリカ全土で徐々に進化した可能性があるという。
8日、英科学誌ネイチャーで発表した。ホモ・サピエンスは、旧人ホモ・ハイデルベルゲンシスなどから進化したと考えられている。アフリカ東部のエチオピアで、19万5千年前の化石が発見されており、この頃、アフリカ東部で出現したとする説が有力だ。
研究チームは、モロッコにあるジェベル・イルード遺跡で、頭骨の一部や上あごなどを見つけた。目の周りや上あごなどの形が現代人と似ている一方、脳を包む部分の形は異なっており、初期のホモ・サピエンスのものと考えられるという。同じ地層から見つかった石器や以前発掘された歯の年代測定の結果、約30万年前のものとみられる。
このほか、アフリカ南部でも、…
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