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 「統一感のある情報発信を行う」として昨夏にブランドロゴを作った川崎市が今春、人口が150万人を突破したことを記念して新たなマークを策定した。さらに今月、「かわさきパラムーブメント」のロゴも発表。イメージアップが課題の川崎市だが、一部の市議からは「ロゴの乱立だ」との批判や、「際限がなく、イメージが散逸する」との懸念の声が上がっている。

 6日に福田紀彦市長が発表したマークは、ブランドロゴと同じ赤、青、緑で「パ」の文字を描き、「めざせ!やさしさ日本代表!」とのメッセージを添えた。障害や年齢にかかわらず、誰もが暮らしやすい街づくりを進める取り組みを周知するためといい、ウェブで公開中のPR動画なども含め、約700万円を投じた。

 昨夏、ブランドメッセージ「Colors,Future! いろいろって、未来。」と「川」の字をあしらったロゴを策定した際は市議会で大きな議論になった。市には元々、1994年度に設けられたシンボルマークがあった。各部署も「ゆるキャラ」を作っており、市のウェブサイトで紹介されているだけでも約30体が「活躍中」だ。

 昨年4月の市議会では、市議から「どんどん出てくるキャラクターはそのままで、新しいの(ブランドロゴ)がかぶさってくる」と統一感を疑問視する指摘が出た。また、同年6月の市議会でもロゴについて「川越市や川口市、川西市など川がつく市であればどこでも使用できそうなデザイン」との批判が上がった。

 今月6日の会見で、ロゴが増えるとまたイメージが分かりづらくなるのではないかと記者から問われた福田市長は、「(同じ)轍(てつ)は踏まないように頑張っていく」と答えた。

 ロゴやブランドメッセージを用いた情報発信に市が力を入れる背景には、イメージがいま一つなことがある。阿部孝夫前市長は2005年、「多彩な魅力が、他都市の方々にあまり知られておらず、芳しくない都市イメージを持たれている」とした。実際、市が04年に周辺地域の人に市のイメージを尋ねたところ、「やや悪い」「悪い」との回答が計約4割を占めた。とりわけ年代が高い人には「産業」や「公害」の印象が強かった。

 ブランドロゴ策定後の今年、市民を対象に市が実施したアンケートでも「市に、魅力やよいイメージがあると感じる」と答えた人の割合は37・5%にとどまり、前回15年の調査から3・2ポイント低下。逆に「そう思わない」「あまりそう思わない」の合計は23・3%で、5・6ポイント増えた。

■「ロゴだけで魅力向上するわけ…

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