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 福岡市は、JR博多駅と博多港ウォーターフロント地区(WF)を結ぶ新たな公共交通機関の建設に向けて検討を始めた。市はクルーズ船が寄港するWFを天神、博多駅と並ぶ市の拠点にする計画だが、路線バスの増便では渋滞が懸念されるため、新交通網が必要と判断。民間から提案のあったロープウェーも含め、交通手段や採算性などの調査を進める。

 博多駅からWFの中央ふ頭へ向かうルートは2キロあまりだが、公共交通はバスに限られ、地下鉄の駅も遠い。博多港のクルーズ船寄港数は2015年から国内最多が続く中、市はクルーズターミナルやホテル、国際会議や催事を開くMICE(マイス)施設、民間の商業施設などを10年ほどかけてWFに集める再整備を進めている。

 市はWFの入り口にある福岡サンパレスを解体して交通広場にし、バスターミナルや地下駐車場を設ける計画だ。一方、道路の拡幅だけではバスや自家用車が増えて渋滞が起こると予測。博多駅からの「大博通り」を立体的に活用して交通機関を新設する検討に入った。

 市が15年にWFの将来像を公募したところ、一部の企業からロープウェーを含む提案があった。国内では公道の真上にロープウェーを建設した例はないが、市はほかの交通機関も含めて実現可能性を探る。