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高島屋 木本茂社長に聞く

 百貨店の業績は、日経平均株価と密接にシンクロしています。株価が上がるだけで、顧客の購買心理はプラスになる。それだけに、昨年は苦しい一年でした。富裕層の方が株価の影響を受けやすく、昨年下期の伸びは鈍化していました。

 しかし今年の3~5月は、国内百貨店事業が前年比2・4%増。特に高額品の販売が伸びていて、宝飾が3%増。美術品は23%増。衣料品は相変わらず良くないですが、高額品の足元は比較的回復してきています。感触としては悪くありません。

 ここ数年、インバウンドの異様な盛り上がりもあり、高額品の値段が上がっていました。盛り上がりが一段落してかさ上げが期待できない中で、消費を喚起しようと、一部の高額商品の値下げを始めています。

 一方、お中元商戦などの催事、臨時で雇用するアルバイトが、確保しづらくなっています。買い手市場で、時給も上がっています。特に名古屋市は、名古屋駅前の再開発により商業ビルが新たにいくつも誕生し、時給も上がり相場になっていて、確保が難しい状況です。

 AI(人工知能)の活用はまだ始まったばかりですが、お客様の買い物の仕方が変わる今、デジタルイノベーションは必要だと感じています。たとえば、お客様がお中元の商品をご注文される際に質問があるとする。これまでメールで対応していたものを、チャット形式でAIが返答をするというサービスを今年、始めています。(聞き手・牛尾梓

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