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 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(14)が10日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた対局で2連勝して、プロ初戦からの連勝を「25」に伸ばした。デビューからに限らない通常の連勝記録は、歴代単独2位に浮上した。驚異的な勝ちっぷりで、1位の28連勝が視野に入ってきた。

 今年、タイトル戦に昇格した叡王戦の予選で、持ち時間各1時間の早指し戦。午前10時からの梶浦宏孝四段(21)との対局は、中盤で優位に立ってそのまま押し切った。午後7時からの都成竜馬(となりりゅうま)四段(27)との対局も勝った。

 これで、元名人の丸山忠久九段(46)が1994年に記録した24連勝を超えた。丸山九段は「デビューして、いきなりここまで連勝するのが驚き。どこまで続くのか、注目している」と話した。15日には名人戦の予選に当たる順位戦C級2組、17日には朝日杯将棋オープン戦の予選を控える。連勝記録の1位は神谷広志八段(56)が87年に達成した28連勝。勝ち続ければ、21日の王将戦の予選が、1位タイをかけた対局になる。

 藤井四段は昨年10月、史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした。12月のデビュー戦以降負けなしで、今年4月にはプロ初戦からの連勝を「11」に伸ばして新記録を樹立した。竜王戦と棋王戦では挑戦者を決めるトーナメントに史上最年少で進出。中盤までに優位を築いてそのまま押し切る将棋が目立ち、中学生らしからぬ安定感を備えている。(村瀬信也