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 心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」の高校生らが11日、心の性とは異なる制服を着る苦しみを福岡市内のイベントで語りあった。「制服のことで、もう誰にもつらい思いをしてほしくない」「自由に選ばせてほしい」。自らの言葉で訴えた。

 制服に悩む子どもの相談を受けてきた元小学校教員や弁護士らでつくる「福岡市の制服を考える会」の発足イベント。学校関係者ら25人が耳を傾けた。

 福岡県在住の高校3年生(17)は、体は女性で、心は「女性でも男性でもない」。中学3年の5月、セーラー服を着るのが突然、苦痛になった。「『私は女性』と書いた紙を全身に貼られ、自分が自分でないようだった」

 ジャージーで通い始めると、時に複数の先生に囲まれ、制服着用を促された。それでも着られない。苦しさに気づいてほしくて手首をカッターで切り、先生に傷痕を見せた。だが、学校の対応は変わらなかった。

 美術部員だったが、制服のことで頭がいっぱいになり、絵を描く余裕を失っていった。

 秋の文化祭。「制服を着ないと参加させない」と言われ、セーラー服姿で、自分の作品のない展覧会を見た。「なんて無様な」。2週間、学校を休んだ。

 高校は制服のない学校を選んだ。トイレなどの課題はあるが、通学が楽しい。

 「今は先生たちを憎んでいない」と言う。「性的少数者の苦しみが分からず、先生たちも悩んでいたのかなと思う。男女区別のない制服だったら、自分も先生も悩まなかった。制服で苦しむ子を、大人たちはもう生まないでほしい」

 福岡市内に通学する大学生(1…

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