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 営業は週に1度の土曜日だけ。でも味は大評判の人気店。栃木県日光市の住宅街にある食パン専門店「利(とし)」には、開店の午前9時には全国から人が集まり、大行列ができる。店主は元幼稚園教諭の女性。パン屋さんになったのには店名にも関係する、ある理由があった。

 店を開いたのは元幼稚園教諭の地明(ちあき)真希さん(38)。実家近くの自宅の一室を改造し、2013年に開店。パン焼きから販売まで1人で切り盛りしている。

 北海道の小麦粉、長野の天然水、沖縄の塩など食材にこだわり、丁寧に焼き上げる。食パン「プレミアム」は1300円と高価だが、「何もつけずにほおばるだけで、しっとり広がる芸術のパン」と全国のパン好きをうならせる。開店日の土曜の朝ともなると店の前は大行列。まだ薄暗い明け方から並ぶ人もいるほどで、午前9時に開店すると、あっという間に売り切れる。

 真希さんが園児たちと触れあう仕事からパン屋に転じたのは、大好きだった父親の死が理由だった。

 2010年6月25日、土木業を営む父利男さん(当時64)が作業中にクレーンが倒れる事故で亡くなった。土木職人として仕事一筋の人だった。突然の事故で、真希さんはぼうぜんとするだけだった。

 母も美容室を営む共働きの家庭…

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