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 米国・ニューヨークの国連本部で開催中の核兵器禁止条約の交渉会議が、大詰めを迎えている。新たな条約案に「ヒバクシャ」の表現が盛り込まれた。ニューヨーク近郊で暮らす被爆者の女性は、被爆国日本の政府が交渉に参加していないことに憤りを隠さない。

 「『ヒバクシャ』という言葉が、条約によって世界に知られるのは良いことです。それが核兵器廃絶につながってほしい」

 ニューヨーク近郊で暮らす森本富子ウェストさん(85)は、そう評価したうえで言った。

 「ただ、たとえ米国が交渉に出なくても、被爆者に寄り添うべき日本政府が出ないのは、ひきょうです」

 72年前の8月6日、13歳の時に広島で被爆した。あの日のことを最近、短歌に詠んだ。

 〈あの日まで わが家の池で 泳いでた 金魚や鯉(コイ)を 思えば悲し〉

 早朝、もう理由は思い出せないが、母・葉那(はな)さんと口げんかをした。「わたしは、お国のために働いているのよ!」。玄関の扉をたたきつけるように閉め、市の中心部に近い比治山(ひじやま)そばの自宅を飛び出した。

 午前8時15分、米軍のB29…

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