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 西アフリカのブルキナファソの首都ワガドゥグから北へ184キロ。ゴルガの森は60エーカー(約24ヘクタール)にわたり広がる。乾期でも緑の茂るさまは印象的だ。

 ここ数十年の降雨の減少と人口増加により、国の北部は環境劣化と耕作地の消失が起きている。国の観測機関によると、2013年には国土の74・1%で砂漠化や干ばつが進んでいるという。

 そこで「砂漠化を止める男」、80歳のヤコバ・サワドゴさんの出番が来た。彼が使うのは「ザイ」と呼ばれる革新的な手法だ。「大地から学んだ」と彼は言う。

 ザイとは乾期に土壌を整える技術だ。小さな穴を開け、有機物のごみを入れる。呼び寄せられたシロアリが小さな穴を掘る。雨期にはこの穴に雨水が集まる。残るは種をまくだけだ。

 サワドゴさんは、堆肥(たいひ)や肥やしにキビの茎を混ぜた有機物を穴に埋める。植物だけでなく、樹木の種もまく。こうして徐々に増やした森林は62~67エーカーに広がった。鳥を呼び寄せ、新たな種を運んできて、多様性が生まれる。「首都の専門家が樹木の研究に来るほどだよ」と誇らしげに語る。

 しかし、最近では都市化の波が森に迫る。「そうなれば破滅だ」。サワドゴさんは当局が耳を傾けてくれることを願っている。(レコノミスト・デュ・ファソ〈ブルキナファソ〉)

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