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 あの日は家のごみを出す木曜日の朝だった。東京都の白川千津子(しらかわちづこ)さん(54)は2014年10月、出勤する夫の秀薫(ひでしげ)さん(62)にごみ袋を手渡し「行ってらっしゃい」と見送った。「行ってきます」。それが、夫とかわす最後の言葉になるとは思いもしなかった。

 千津子さんも仕事に出ようとすると、家の電話が鳴った。近くの警察署からだった。

 「ご主人が救急車で運ばれました。心肺停止の状態です」

 警察官によると、近くのバス停へ向かう歩道でうずくまっているところを、通りかかった人が119番通報したという。

 受話器から聞こえる言葉の意味…

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