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 大学の「名誉教授」という言葉をよく目にします。「名誉」というからには、権威ある大学の先生のなかでもとくにエライ人……と思っている方、いませんか? 実は、ちょっと違います。

 大学の教員は、助教→講師→准教授→教授、という順番で昇進していきます。ちなみに「立場が上の人ほど数が少ない」というピラミッド構造にはなっていません。たとえば2015年度の東京大学では、教授の人数が准教授や助教より4~7割多い1187人で、講師が最も少ない230人でした。文部科学省が国立大学など90法人をまとめた統計でも教授が最多、講師が最少です。

 そして、名誉教授。これは現職の先生ではなく、大学を退職した元教員に与えられる形式的な「称号」です。学校教育法にも規定があり、「教育上又は学術上特に功績のあった者」に授与できる、とされています。海外にも似たような仕組みがあって、たとえば米国の大学では退職した教授に「professor emeritus」という称号が贈られます。

 晴れて称号をもらえると、何か「特典」があるでしょうか。複数の国立大名誉教授に聞いてみると、「カード型の身分証をもらえるので図書館などの施設に出入りできる」「大学を通じて国からの研究費がもらいやすい」とのことでした。

 ただし、大学との雇用関係はな…

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