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 公立西知多総合病院(愛知県東海市)は21日、病理検査で胃がんと胃潰瘍(かいよう)の生検検体を取り違えて診断し、手術が不要な胃潰瘍の患者の胃を3分の2切除する医療事故があったと発表した。

 病院の説明によると、4月中旬、胃潰瘍の50代男性と、胃がんの疑いがあった80代男性の上部消化管内視鏡検査で胃の生検検体を採取。病理部門で患者ごとの組織標本を作るため、検体を患者ごとの生検カセットから、患者別にIDが付いた別の病理検査用カセットに移す際に取り違えた。

 この検査をもとに、2人の患者は胃潰瘍と胃がんを逆に診断され、5月下旬に手術の必要がなかった胃潰瘍の患者が胃の3分の2を切除する手術を受けた。摘出した胃からがんが見つからず間違いが発覚。病院は両患者に謝罪したという。

 病院は原因として、病理部門で複数患者の検体と患者別の病理検査用のカセットを同じトレーで運んでいたことや、生検カセットに患者別のID表示などがなかったことを挙げた。マニュアルに基づいた作業だったという。浅野昌彦院長は「トレーに複数の検体があること自体にリスクがあり、もっと早期に改めるべきだった。個人のミスというより、病院全体の運用の問題。深くおわびする」と述べた。再発防止策を実施したという。

 

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