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 昨年度は164万人もの観光客が利用した川場村萩室の道の駅「川場田園プラザ」で、総額3億円をかけ、緊急時への備え作りが進んでいる。すでに屋根付き大型避難施設ができ、緊急避難用ヘリポートなども近く完成する予定だ。

 同所は、川場産の農産物の販売や、それを食材としたレストラン、ビールの工房などがあり、村の「6次産業化策」の拠点だ。国土交通省の全国モデル「道の駅」にも選ばれ、連休中の5月4日には1日で1万8千人の来場者を記録したが、地震などの緊急時の対策が課題になっていた。

 そうした中、5月末には「川場ルーフ」と名付けられた大型避難施設が完成した。200席分のテーブルと椅子が並んでおり、天候急変の際などには400人が駆け込める。暑さ対策としてミストシャワーも噴霧できる。

 また、帰宅困難者や村民が避難する場合に備えた非常用備蓄倉庫も7月末に完成予定だ。保存食や毛布、防寒シートなど千人が3日間過ごせる分だけ蓄えるという。8月末にできる6千平方メートル余の駐車場は、緊急避難用ヘリポートになったり、自衛隊や警察、消防の基地になったりする。

 駐車場は計7カ所となり800台近くを収容できる。6カ所の出入り口すべてに「満」「空」の表示をする管理システムも整備した。このほか、長蛇の列ができることもあった男女別のトイレも4月下旬に増設された。村は「子どもたちが遠足で訪れるケースも多く、突然の雨に逃げ込む場所がなくてハラハラしていた。これで安心してお迎えできる」としている。(井上実于)