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 みなさん、男盛りですか? 下り坂に入ったな、なんて感じてませんか?(別に強壮剤の宣伝ではありません)

 今回のお題は、杉井ギサブロー監督による1987年公開のアニメ映画「紫式部 源氏物語」。重要モチーフの桜から本作のテーマを読み解きます。なのでタイトルも原作「源氏物語」に出てくる和歌「春の日のうららにさして行く舟は棹(さお)のしづくも花ぞ散りける」から取ってみました。ちょっとオトナな内容を含んでおりますので、よい子のみんなは読まないでね。

 本欄にたびたび登場しているアニメ評論家の藤津亮太さんが、月1回のペースで続けている朝日カルチャーセンター新宿教室の講座「アニメを読む」。その5月のお題がこの「紫式部 源氏物語」でした。私も公開時に見たはずなのですが何の印象も残っておらず、講座の予習のためDVDで見返したところ、実にいい映画で己の不明を恥じました。

 物語は、光源氏が亡き母の面影を求め様々な女性と逢瀬(おうせ)を重ねるうち、右大臣の娘・朧(おぼろ)月夜との密会をとがめられて都を追われることになるが、その前に、幼い頃から自分のもとで育ててきた紫の上と結ばれる、というもの。美しい登場人物はかなり表情を抑えて人形のよう。背景美術は遠景を省略し舞台劇のよう。そんな様式化のもと、一見すると「源氏物語」の世界を花や舞いといった華やかなイメージで切り取った映画に見えながら、かっちりロジックが通っていて読み解きを誘います。

 冒頭、枯れた葦原(あるいはす…

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