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 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は22日、米議会下院の公聴会で、日米二国間の自由貿易協定(FTA)について「現時点で日本との二国間協定を提案したいわけではない」としながらも、4月に始まった日米経済対話が「いつかの時点でFTAにつながるかもしれない」との見方を示した。

 ライトハイザー氏は「米国の牛肉生産者がいつも話しているFTAの一つはもちろん日本だ」と指摘。「日本側と話しているが、彼らも我々も協議をする用意がなく、現時点では必ずしもFTAの方向には向かっていない」としながらも、「日米対話で幅広い話をしており、いつかの時点で農業にとって重要なFTAにつながるかもしれない」と話した。

 ライトハイザー氏は「私が30年前にUSTRにいた時以来、日本は約700億ドル(約7・8兆円)の対米貿易黒字を抱えてきた」と問題視。「日本は一方的に、少なくとも一時的に我々の牛肉を受け入れるべきだ。貿易赤字を減らして誠意を見せ、より近い関係を築くために前に進むべきだ」として、まずは経済対話の枠組みで市場開放を求める考えを示した。(ワシントン=五十嵐大介