拡大する写真・図版 自然のやわらかな光が差し込む美術館の中=京都府京丹後市久美浜町

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 絵本や風景画、装丁画など、幅広い分野で活躍する画家・安野光雅さん(91)の作品を集めた美術館「森の中の家 安野光雅館」が23日、京都府京丹後市久美浜町で開館した。建築家の安藤忠雄さん(75)が設計し、やわらかな光が差し込む展示室に、透明感あふれる作品が並ぶ。

 京料理の加工販売を手がける「紫野和久傳(むらさきのわくでん)」が新設した。2階建て、延べ床面積約420平方メートル。外壁に黒い杉板が張られ、自然との調和が意識されている。内装にも木材を多く使い、壁の細長い開口部からは外の緑が楽しめる。

 展示作品は、紫野和久傳の桑村綾会長(76)のコレクションだ。3カ月ごとに展示を入れ替える予定で、9月18日までは初公開の「小さな家のローラ」原画シリーズのほか、京丹後の風景を描いた作品などが見られる。

 和久傳は、京丹後が創業の地。桑村さんは「恩返しをしたいという思いがずっとある。地域の人に楽しんでもらうのはもちろん、外の人が訪れて、京丹後の魅力を知るきっかけになってほしい」と話している。(松本紗知)