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 北朝鮮に約1年半抑留された後に死亡した米バージニア大学生、オットー・ワームビア氏について、北朝鮮外務省は23日、「健康状態の悪化を考慮し、人道主義的な見地から、米国に戻るまで誠意をもって治療した」などとする報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

 談話は、北朝鮮医師団が訪朝した米医師団と意見交換したと主張。「我々が心臓がほぼ止まったワームビア氏を蘇生させようと治療したことを認めた」とした。同氏が帰国1週間後に急死したことは「我々にも謎だ」と説明した。

 そのうえで、米国内で高まる北朝鮮批判について「我々への全面的な挑戦、政治的謀略だ」と反発。「敵に対する人道主義や寛大な気持ちは禁物だという決心を固くした」とした。韓国政府によれば、北朝鮮には現在、少なくとも米加韓3カ国市民計10人が抑留されている。(ソウル=牧野愛博)