小田切陽子
2020年度から小学校で、プログラミングが必修になる。すでに習い事の教室は盛況だ。「論理性が学べる」が売り文句。でも、小学4年生の親である私はモヤモヤ。自分ではやったことはないけれど、困ったこともない。子どもには、やらせた方がいいの? 親目線で考えました。
プログラミングって、文字や記号がガーッと並んでるあれ?と思ったら、時代は進んでいた。子どもが使いやすい「ビジュアルプログラミング」というのがあるらしい。
コンピューターに出す命令がブロック状の絵になっていて、これを画面上で積み重ねれば、プログラムが書ける。ただし思い通りに動かすには、命令や条件を正しく組み合わせる必要があり、論理性が養われる、ということらしいけど……。
調べて行き着いたのが「スクラッチ」。米マサチューセッツ工科大学が開発したプログラミング言語で、オンライン上(https://scratch.mit.edu)にあり、誰でも無料で使える。日本の小学校でも試験的に使われている。
さっそく、私も挑戦。「ダンスを踊るネコ」を作ることにした。ネコのキャラクターを選び、左右に30度ずつ交互に揺れるよう、動きのブロックを重ねる。リズミカルになるよう、ドラムの音も。更にネコらしく「ニャー」という声も加えて、ニャーニャー鳴きながら踊るネコが完成した。
あれ、意外と簡単? 何を作るか考えるのは楽しいけど、別に習うほどでもないかも? もっと複雑な動きが作れたら、やりがいが出てくるような気がした。
そこで民間のプログラミング教室をのぞいてみた。
IT企業サイバーエージェントの関連会社が運営する「Tech Kids School」。日曜日の朝、渋谷のオフィスビルの広いフロアに小学校2~6年生約70人が集まった。13年に生徒60人で開校。今では全国8教室で小学生1100人が学ぶ。入門書を読んだけど、親が教えるのが難しい、ということで習い始めるパターンが多いそうだ。
週1回2時間で月謝は1万9千円だ。ノートパソコンを借りれば、プラス月4千円。親からすれば、かなり本気の習い事と言わざるを得ない。
「開発タイム、スタート!」。1テーブルに生徒5人、先生2人ほどがつく。
スクラッチでお手本通りのゲー…
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