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 長崎市議会は28日、他人の領収書を使って政務活動費としてガソリン代を不正に受け取っていたとして、吉原日出雄(ひでお)市議(59)への辞職勧告決議を全会一致で可決した。辞職勧告に法的な拘束力はなく、吉原氏は議員を続ける考えだ。

 市民団体「ながさき市民オンブズネット」は2015年度の政務活動費について、長崎市議全40人中、吉原氏ら31人に目的外の不当・違法な支出があると指摘し、住民監査請求をしている。今回の問題発覚もオンブズネットの調査がきっかけになった。田上富久市長は議会後、政務活動費をめぐる制度の見直しなどを検討する考えを示した。

 吉原氏は昨年度の政務活動費で計11回、セルフ式のガソリンスタンドに残っていた他人のレシートでガソリン代を請求し、計約2万円分を多く受け取っていた。「意図的ではなく誤りだった」として市に返還する意向。決議は「公金を不正に取得したと言わざるを得ない」と指摘し、「市政をチェックすべき立場の議員が市民の信用を失墜させた責任は非常に重い」と辞職を勧告した。

 吉原氏は15年度分でも同様の手法でガソリン代2回分計約6千円を多く受け取ったほか、出張旅費の鉄道運賃と出張先でのガソリン代の二重受給をオンブズネットから指摘された。吉原氏はこれらも「誤りだった」とし、返還する意向。

 共産党市議団は辞職勧告決議を受け、「公金詐取の疑義を解明するため」として吉原氏を刑事告発するよう田上市長に申し入れた。田上市長は報道陣の取材に「推移を踏まえて判断したい」と述べた。(真野啓太、山野健太郎)

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