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 電子部品商社の黒田電気(東証1部)が29日に大阪市内で開いた株主総会で、旧村上ファンドの関係者らが運営する投資会社が提案した社外取締役の選任議案が、賛成多数で可決された。経営側が反対する株主提案が可決されるのは異例だ。

 投資会社は東京都のレノ。直近の資料では、レノ幹部の関係者も含め、約37%を保有する黒田電気の事実上の筆頭株主だ。旧通商産業省(現経済産業省)出身で、元IT企業社長の安延申氏を社外取締役にすることを提案し「業界再編の議論や、株主還元を進めるべきだ」と主張していた。

 経営側は、「株主のメリットにはならない」として、反対を表明。一方で、投票行動に影響力をもつとされる議決権行使助言会社のISS(米国)は、賛成を推奨していた。

 旧村上ファンド系でレノとは別の投資会社が、2014年から黒田電気株の購入を始め、その後も買い増しを進めてきた。15年の臨時株主総会でも、村上世彰氏らの社外取締役選任を求める議案を提案。約4割の賛成を集めたが、反対多数で否決された。(神山純一)