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 来月2日投開票の都議選は終盤。世田谷区選挙区は、主要各党が軒並み候補者を擁立し、定数8を18人が争う屈指の激戦となっている。

 小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」は2人を擁立した。前回は自民党から小金井市選挙区で当選した木村基成氏と、小池知事の政治塾「希望の塾」出身の新顔、福島理恵子氏だ。

 「古いしがらみの政治ではない、新しい都議会をつくる」。福島氏は26日、桜新町の街頭に小池知事と並び、自民が主導する都議会の刷新を訴えた。会社の元同僚ら知人を中心に手探りの選挙戦。「初めての選挙で、どれだけ得票できるか見通せない。一票の重みを実感しています」

 小池知事支持勢力となった公明党は、現職2人のうち3期目をめざす栗林のり子氏に一本化。都民ファの推薦も得て議席死守を図る。

 26日正午、区内有数の繁華街・三軒茶屋で小池知事に「女性の目、都民の目線、大衆とともに歩んできた」と賛辞を贈られると、約200人から拍手と歓声が沸いた。盛り上がる聴衆のかたわらで、選対幹部は「区議選や参院選の得票からみて、党の支持者は減少傾向。守りの選挙だ」と危機感を示す。

 一方、小池知事に対決姿勢で挑まれる自民。前回はアベノミクスをアピールして3人が上位当選したが、同じ3人が立つ今回は一変。森友・加計学園問題や豊田真由子衆院議員の暴言・暴行疑惑などの逆風下の選挙戦となった。

 「大変厳しい戦い」。稲田朋美防衛相の失言直後の28日、現職の大場康宣氏は街頭演説で涙を見せた。演説を終え、「何でこのときに。やめてくれという感じだ」とぼやいた。

 3人は小池知事との対決色を薄めつつ、「是々非々」の姿勢を訴え、支持層を固めるのに必死だ。

 民進党は告示直前に、当初予定した2人から前職の山口拓氏へ一本化。党勢の低迷が続き、非自民票が都民ファに流れて埋没することに危機感を抱く。28日、二子玉川駅前で演説した山口氏は力説した。「あまりにも強く踏まれすぎているアクセルには、正しいブレーキが必ず必要になる」(吉野太一郎)

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