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 世界初の月面探査レースに日本から参加するチームHAKUTO(ハクト、袴田武史代表)は30日、探査車SORATO(ソラト)の製作現場を公開した。

 ソラトは4輪で、重さ約4キロ、全長約58センチ。車輪には軽くて衝撃に強く、耐熱性に優れたプラスチックの一種で、メガネのフレームなどに用いられる「ウルテム樹脂」が使われている。

 公開されたのは、車輪の歯をプログラム制御された機械が削る作業。ソラトの金属部品のほとんどの加工を担っている金属加工会社「HILLTOP(ヒルトップ)」(京都府宇治市)で行われた。1輪に14枚ついている歯の厚さを1・7ミリから0・9ミリにすることで、4輪で14グラム軽量化した。ソラトを月まで運ぶ輸送費の削減につながる。

 またこの日はソラトに四つ搭載するカメラの部品の試作品も完成。この部品で30グラムの軽量化に成功した。

 部品を検査したハクトの技術者、古友大輔さんは「非常によくできていてホッとしている。(ヒルトップは)早さと精度のよさの両立に応えてくれていて、なくてはならない存在」と話した。

 月面探査レースは、米Xプライズ財団の主催で、ハクトを含めて世界から5チームが参加する準備を進めている。探査車は12月28日にインドのロケットで打ち上げられる予定で、地球に画像を送り、最初に月面で500メートル移動させたチームに賞金2千万ドル(約22億円)が贈られる。(石川達也)