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 「夫が歩けなくなって、ようやくかわいいなって思えるようになりました」。京都市伏見区の大原秀雄(おおはらひでお)さん(76)の妻貞子(さだこ)さん(73)は、張り詰めた介護の日々を振り返った。秀雄さんは8年前「前頭側頭型認知症」と診断された。病気が原因で、貞子さんや物にあたるようになっていた。

 秀雄さんは2001年、市内の病院で営繕の仕事を60歳で定年退職。異変はその前後に表れた。退職の2年前、車を運転中に突然、高速道路で「ブレーキがきかない」と言い出した。だが、ブレーキに問題はなかった。02年に嘱託で元の職場に戻ったが、翌年に急に辞めてしまった。肺がんの疑いで検査入院した病院を抜け出したこともあった。

 06年ごろには、貞子さんが「バイクにガソリンを入れてくる」と言って15分ほどして家に戻ると、戸のガラスが割れて散乱し、電子レンジがひっくり返っていた。「どこに行っていたんや」。大柄な秀雄さんは妻を壁に押しつけて怒鳴った。貞子さんは「殺される」と思い、近所に駆け込んだ。

 秀雄さんは貞子さんの姿が見え…

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